自動車保険の「見積もりシミュレーション」、実はこんなカラクリがある

番外編(大きな声では言えないけれど)

「簡単シミュレーション」の落とし穴

自動車保険をネットで調べると、よく「3ステップで保険料がわかる!」とか「今すぐ相場が出ます!」なんて見かけない? たしかに入力もラクで、名前も住所もいらないから安心…と思いきや。 実はこれ、ほとんどが現実離れした条件で計算されてるんだよね。

例えばドコモの「瞬間!比較見積もり」。
車種、年齢、免許証の色を入れるだけでパッと出るのはいいんだけど、よく見ると「20等級」で試算されてたりする。
20等級って、長~く無事故で契約を続けたベテラン向けの条件。
新規契約で普通にもらえるのは「6等級」からだから、若い人が見たら完全に参考外なんだよ。

ありえない免許条件で「安く見せている」

さらに笑っちゃうのが、18~21歳でゴールド免許が設定されてること。 いやいや、免許取りたてでゴールドなんて絶対無理でしょ…。 なのに「若い人でも安くなるかも!」みたいに見せかけてるわけ。 これじゃあ、実際の見積もりとの差にびっくりしちゃうのも当然だよね。

なぜこんなことが許されるの?

ここで「え、それって詐欺じゃないの?」って思うかもしれない。 でも残念ながら、これは“広告の一部”として扱われちゃうから、法律的にはセーフになっちゃうケースが多いんだ。 「実際の契約条件と異なる場合があります」って小さく注意書きをしておけばOK。 要は「参考例にすぎません」で逃げられるってわけ。

業界の事情、ちょっと裏話

なんでそんなことするかっていうと、やっぱり自動車保険って競争が激しいから。 正直な条件で出したら「高いな…」と思われて他に行かれちゃう。 だから、まずは「安いですよ~」って興味を引いて、そこから本見積もりに誘導する。 これ、保険会社だけじゃなくて代理店や比較サイトも同じ戦略をとってるんだよね。

じゃあ、どうやって見るのが正解?

「匿名でざっくり」見たいときに便利なのは、やっぱりダイレクト損保の公式サイト。 アクサダイレクトとか、イーデザイン損保、三井ダイレクトなんかは、ちゃんと自分で等級を選べたり、新規6等級スタートで試算できたりするから、まだ現実的。 逆に「一括見積もり」とか「瞬間見積もり」みたいにラクすぎるやつは、だいたい広告色が強いから割り引いて見るのが安心だよ。

まとめ:数字に踊らされないように!

ネットの自動車保険シミュレーションは便利だけど、表示される金額がそのまま自分に当てはまるとは限らない。 むしろ「本当の条件より安めに見えるように作られてる」って思った方がいい。 だから、「ふーん、こんなもんかな」くらいに軽く参考にして、最終的にはちゃんと自分の条件を入力して見積もりを取り直すのが大事だよ。